「昔ながらの間取りで部屋が暗い」「壁付けキッチンで家族の様子がわからない」「冬は底冷えがして結露がひどい」。八王子や多摩エリアで古い戸建てにお住まいの方、あるいは中古物件探しをしている方から、このような悩みを毎日のように伺います。
今回は、昭和60年築の木造2階建てを「北欧スタイル」へと劇的に変えたリノベーション事例をご紹介します。私たちがどのような視点で昭和の家特有の「お悩み」を解決し、心地よい空間を作り上げたのか。プロの設計思考を解説します。
「物件・工事概要」
・物件種別:木造戸建て(2階建て)
・築年数:昭和60年築(新耐震基準のため今回は耐震補強工事はなし)
・工事内容:内装全面フルリノベーション、水回り設備全交換、スケルトン階段造作、室内窓造作、一部サッシ交換(カバー工法)
・リノベーション費用:約2,350万円
昭和の家の悩み「暗い・狭い・寒い」をどう解決するのか?
細かく仕切られた間取りを、どうやって明るく開放的にしたのか?
答え:視線を遮らない「室内窓」と「スケルトン階段」を設計し、家全体に光と風を通すことです。


昭和に建てられた家は、部屋を細かく壁で区切る間取りが主流でした。そのため、「南側の窓からの光が部屋の奥まで届かない」という問題が必ず発生します。
今回の事例では、構造上残さなければならない壁や柱を活かしつつ、ダイニングとキッチンの間にホワイトフレームの「室内窓」を造作しました。これにより、空間を完全に仕切ることなく、隣の部屋からの自然光を取り入れることができます。また、リビングイン階段は蹴込み板のない鉄骨の「スケルトン階段」を一から造作しました。視線が抜けることで、実際の面積以上の広がりと開放感を感じられるよう設計しています。

孤立したキッチンから、家族と繋がる空間へ変えるには?
答え:対面式キッチンへの変更と、生活感を隠す緻密な収納計画をセットで行うことです。


「料理中、リビングにいる子供の様子が見えない」というお悩みも、壁付けキッチンによくあるケースです。これを解決するため、キッチンを対面式に変更しました。
ただし、単純に対面式にするだけでは、リビングからキッチンの手元や洗い物が丸見えになってしまいます。そこで、キッチン前面にオリーブグリーンのタイルをあしらった腰壁を立ち上げ、手元を隠す工夫を施しました。
背面には、インテリアの雰囲気に合わせた大容量の木製カップボードを配置し、ごちゃつきがちな家電や食器を美しく収納できるようにしています。


なぜ安い「内窓」ではなく、あえて「カバー工法」のサッシを選んだのか?
答え:北欧スタイルの「ノイズのない美しさ」を守り、毎日の「窓を開け閉めするストレス」をなくすためです。
冬の寒さと結露対策として窓の断熱改修は必須です。費用面だけを見れば、既存の窓の内側に新しい窓を付ける「内窓(インプラス等)」の方が安価に済みます。
しかし、今回のリビングや外壁面の主要な窓には、あえて既存の窓枠ごと新しいサッシに被せて交換する「カバー工法」をご提案しました。
理由は2つあります。
1つ目はデザイン面です。内窓を取り付けると、どうしても古いサッシの枠が目に入り、窓辺に圧迫感が出ます。洗練された北欧スタイルを作るには、この「視覚的なノイズ」を消す必要がありました。
2つ目は、日々の使い勝手です。過去の事例でも、大きな掃き出し窓に内窓をつけると「2回開け閉めするのが手間で、結局内窓を開けっぱなしにしている」というお客様がいらっしゃいました。
毎日触れる場所だからこそ、少し費用をかけてでもストレスのないカバー工法を選ぶことが、長期的な満足度に繋がると私は考えています。
2,350万円という費用に込められた、プロの素材選びと空間設計とは?
見た目だけでなく、長く快適に暮らすための投資対効果をどう考えるか?
答え:既製品にはない「造作家具や階段」による空間の最大化と、家全体のトータルコーディネートへの投資です。



今回のリノベーション費用である約2,350万円という金額は、決して安いものではありません。しかし、それだけの価値がある明確な理由があります。
安価なリフォームでは、既製品の階段をかけ替え、量産品のクロスを貼って終わるケースがほとんどです。しかしMyDesignでは、鉄骨のスケルトン階段や室内窓といった「空間を広く見せるための造作」にしっかりと費用をかけています。
さらに、リビングの木目調のアクセントウォール、床材の選定、そしてアイアンの黒と植物の緑で空間を引き締めるバランスなど、家全体のトータルコーディネートを緻密に行っています。



寝室の落ち着いたグレーのアクセントクロスや、清潔感のあるホテルライクなトイレ、明るく広々としたバスルームに至るまで、すべての空間に妥協はありません。
これは単なる表面的な修繕ではなく、ご家族がこれから何十年と心地よく過ごすための、確かな「暮らしへの投資」なのです。
【結論】最善手の提示と、次の一手へ
昭和の古い家が持つ「暗い・狭い・寒い」という課題は、適切な設計と妥協のない素材選びによって、ここまで明るく快適な北欧スタイルへと生まれ変わります。
今回のように、新耐震基準(昭和56年6月以降)の建物であれば、高額な耐震補強費用をかけずに、内装のフルリノベーションと断熱改修(サッシ交換等)に予算を集中させることが可能です。2,350万円という投資で、建売住宅にはない「自分たちだけの理想の空間と高い機能性」を手に入れることは、「中古を買ってリノベ」や「持ち家リノベ」を検討する上で、非常に満足度の高い最善の選択肢と言えます。
リノベーションを成功させる次の一手は、現在のご自宅(または検討中の中古物件)が、「どこまで間取り変更可能か」「どのようなプランが最適か」を、専門家の目で正確に診断することです。
株式会社Izumida(MyDesign)では、皆様の疑問や不安を解消するための「90分無料相談会」を随時開催しております。
・昭和の古い家を、写真のような北欧スタイルにしたい
・今回の事例の詳しい工事内容や、自分の家での費用感を知りたい
・中古物件探しからワンストップで相談したい
・予算内でどこまでリノベーションできるかプロの意見が聞きたい
建物の状態やご家族のライフスタイルに合わせて、私、泉田が客観的な視点でアドバイスさせていただきます。さらに詳しく知りたい方、後悔しない家づくりを進めたい方は、ぜひお気軽に無料相談会をご利用ください。
皆様の理想の暮らしづくりをお手伝いできることを楽しみにしています。
