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建築事例ブログ

表面的な綺麗さより、根本的な課題解決を。夫婦の寝室問題を大工の技術で解消する

リノベーション
不動産の知見×職人の技。いびきも温度差も解決する「ツイン寝室」という最適解

八王子や多摩エリアでリノベーションのご相談を受ける際、50代以上のお客様から特に多いのが「夫婦の寝室問題」です。

いびきや就寝時間のズレ、エアコンの温度差。これらを解消するために、限られた家の面積の中で「完全に別々の部屋を作る(壁で仕切る)」という選択肢を思い浮かべるかもしれません。

こんにちは。MyDesign / 株式会社Izumidaのリノベプロデューサー、泉田です。

不動産業界での長年の経験から申し上げると、安易に壁を立てて部屋を狭く分割することは、家という資産価値を下げる無駄遣いであり、後悔を生む隠れた地雷です。
なぜなら、完全に壁で塞ぐとエアコンの風が循環せず「夏は暑く冬は寒い空調の死角」が生まれ、さらには万が一の体調急変時にお互いの異変に気づけなくなるからです。

本日は、表面的な綺麗さだけでなく、確かな大工の技術で住まいの悩みを根本から解決する「ゆるやか分離のツイン寝室」の実例をご紹介します。

カタログから既製品を選んでパズルのように組み立てるだけの作業では、心地よい空間は作れません。
私たちは光の入り方や風の通り道という物理現象を計算し、現場の職人と1ミリ単位で造作を作り上げます。実際の施工手順に例えて、その手法を解説します。

R腰壁で視線と気流をコントロールする


部屋の中央に、緻密に高さを計算した腰壁の骨組みを作ります。角を直角にするのではなく、滑らかなカーブ(R)を描くように木材を組みます。これはデザインのためだけではありません。エアコンの風が壁にぶつかって滞留するのを防ぎ、部屋全体に空気を回すための物理的な道を作る目的があります。


白い漆喰で美しく仕上げます。寝転がっている時は視線を遮る個室になり、立ち上がれば相手の気配がわかる。空間の広がりを損なわず、空調効率も落とさない一点物の造作です。

アイアン室内窓で音と温度を区切る



下半分をしっかりとした木の壁で塞ぎ、上半分に採光と視線を抜くための枠を組み上げます。就寝時間が違うご夫婦の光と音の干渉を防ぎつつ、完全に空間を閉ざさないための機能的な壁の基礎を作ります。


黒いアイアンフレームとガラスをはめ込みます。お互いの気配や朝の光は共有しながらも、独立した睡眠環境を確保するホテルライクな空間が完成します。規格品にはないサイズ合わせが必要なため、大手では敬遠される緻密な設計です。

木製格子ルーバーで風と光を拡散させる



無垢の木材を一本一本、計算された隙間を空けて床から天井へ真っ直ぐに立てていきます。少しでも歪みがあると空間全体のバランスが崩れてしまうため、大工の極めて高度な技術と集中力が要求されるシビアな工程です。


隙間から適度に視線が抜け、エアコンの直風も柔らかく拡散される和モダンな間仕切りになります。完全に壁で固定しないため、将来のライフスタイルの変化にも対応しやすい柔軟な設計です。

家づくりは、見た目を新しくするだけの作業ではありません。

お客様の数十年先の暮らしを見据え、不動産の知見から無駄な空間づくりを排除し、大工の確かな技術であなただけの一点物を形にする。それが私たちMyDesignの使命です。

今の住まいに少しでも我慢していることがあるなら、そのお悩みを私たちにぶつけてください。
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