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建築事例ブログ

【実例】69㎡のマンションを、自分だけの住まいに。動かした壁は、たった1枚。

こんにちは、MyDesign(株式会社Izumida)代表の泉田です。

今回ご紹介するのは、【エリア:昭島市】のマンションリノベーションです。 お住まいになるのは、仕事の第一線で活躍されている40代の女性。「これからの毎日を、自分のいちばん心地いい形にしたい」というご相談から、この計画は始まりました。

  • 広さ: 69㎡
  • 築年数: 【築20年】
  • 工事期間: 【約3ヶ月】
  • 工事費: 【1,780万円(税込)】

間取りを動かしたのは、2カ所だけ

このリノベーションで壁を動かしたのは、実は2カ所だけです。LDKの隣の部屋との壁を取り払ってリビングを広げたこと。そしてトイレを少しだけ広げたこと。それ以外の間取りは、元のままです。

マンションのリノベーションは、壊せば壊すほど良くなるわけではありません。「繋げると効く場所」と「そのままで十分な場所」を見極めることで、費用を本当に効かせたい場所に集中させる。今回はその考え方が、よく表れた計画になりました。

ダクトという「弱点」を、デザインの見せ場に

キッチンはクリナップ製に交換し、換気扇のダクトを通すために下がり天井を設けました。

本来、下がり天井は「仕方なく作るもの」です。でも、どうせ作るなら見せ場にしてしまう。木目のアクセントとして仕上げたことで、LDKに入った瞬間、視線が自然とキッチンへ向かう空間になりました。弱点を隠すのではなく、意匠に変える。リノベーションの醍醐味です。

北側の「余っていた部屋」が、衣裳部屋に

北側に、使い道の決まっていないお部屋がありました。日当たりの都合で寝室にもリビングにも向きにくい、マンションによくある「余り部屋」です。

ここを、壁一面のハンガーパイプと棚で衣裳部屋にしました。服と靴とバッグが一望できて、姿見の前で支度が完結する部屋です。北側の安定した光は、じつは衣類の日焼けを防ぐという意味で、衣裳部屋に最適でもあります。「余っている部屋」は、間取りの失敗ではなく伸びしろです。

北側洋室をリノベーションした衣裳部屋。両側の壁に洋服と靴の収納棚、奥に姿見
使い道のなかった北側の洋室を、壁一面のハンガーパイプと棚で衣裳部屋に。北側の安定した光は衣類の日焼け防止にも向く

洗面所には、女優ミラーを

洗面所は造作でカウンターを組み、照明付きの丸い鏡、いわゆる女優ミラーを取り付けました。タイルの壁にやわらかい光が回って、毎朝の支度の時間が、ちょっといいホテルのような時間に変わります。

リノベーション後の洗面所。円形の女優ミラーと木目の造作洗面台、ランドリーカウンター
造作カウンターの洗面台に、照明付きの丸い女優ミラーを設置。タイル壁に光が回る、ホテルライクな洗面所

玄関の框は、ほんの少しだけRに

玄関の上がり框(かまち)は、直線ではなく、ゆるやかなカーブにしました。ほんの少しの違いですが、帰宅して最初に目に入る場所が柔らかい表情をしているだけで、家全体の印象が変わります。こういう小さな造作こそ、既製品の組み合わせではできない部分です。

マンションリノベーションの玄関。曲線に造作したR框とタイル床の土間
玄関の上がり框(かまち)は、ゆるやかな曲線のR框を造作。帰宅時に最初に目に入る場所に、柔らかい表情を持たせた

リノベーション後のトイレ。タンクレストイレとアクセントクロス、真鍮色のペンダントライト
壁位置を少し動かして広げたトイレ。アクセントクロスと木の飾り棚、ペンダントライトで個室らしい落ち着きに

「自分のための家」という選択

家族のための家づくりの話はよく聞きますが、自分のためだけに住まいを整えるのは、それと同じくらい価値のあることだと私は思っています。毎日がんばっている人ほど、帰る場所は自分に一番合う形であってほしい。

今の住まいに「なんとなく使っていない部屋」や「我慢している場所」はありませんか。全部を壊さなくても、住まいは変えられます。

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株式会社Izumida(MyDesign) 代表 泉田啓一 東京都八王子市西寺方町445番1 エニーハイツ1F