今の家を暮らしやすくしたい。でも、まだ使える部分まで全部取り替える必要があるのでしょうか。
今回ご紹介するのは、八王子市にある、もともと住友林業が建てた戸建てです。MyDesignが買い取り、改修して再販売した自社事例で、お客様からご依頼いただいた請負工事とは異なります。
特に費用をかけたのは、リビング、グラフテクトのキッチン、そして玄関ポーチを含む外観。一方、サッシの大部分や既存の階段は生かしました。何を残し、どこを変えたのか、写真とともにご紹介します。
この事例の概要
所在地:八王子市
建物:2005年(平成17年)築の戸建て
間取り:4LDKから3LDKへ変更
工事費:2,600万円(税込・自社買取再販時)
工事費は不動産の販売価格ではありません。当時の建物・工事範囲・仕様に対応した金額です。現在、同じ金額で同様の工事ができることを示すものではありません。
ご自宅では何を残せるか、どこから考えればよいか迷う方は、住まいの相談ページもご覧ください。
和室をLDKに取り込み、料理をする場所とくつろぐ場所をつなぐ
改修前は、キッチンがリビングから独立気味の配置で、リビングの隣には和室がありました。今回は和室をLDKに取り込み、キッチンの位置も変更して、対面型にしています。
変えたのは設備だけではありません。部屋の分かれ方とキッチンの向きを見直し、料理をする場所と、家族がくつろぐ場所をつなげました。和室の一部は、玄関から直接入れるシューズクロークとして使っています。
グラフテクトのキッチンと、木の質感を組み合わせる
キッチンにはグラフテクトを採用しました。落ち着いた色のキッチンに、天井のアカシア材や床の木の質感を合わせています。リビングからも見える場所だからこそ、キッチン単体だけでなく、天井・壁・床を含めた空間として考えました。
素材は、使う場所ごとに選ぶ
天井には本物のアカシア材を使う一方、テレビ側の壁のヘリンボーン模様にはフロアタイルを用いています。床は既存の床を生かし、無垢フローリングを上張りしました。
すべてを同じ素材にそろえるのではなく、木の質感を取り入れる場所と、模様や色で仕上げる場所を分けています。材料を選ぶ際には、見た目だけでなく、予算の中でどこを大切にしたいかも整理します。
動かせない柱は、位置を変えずに空間へ取り込む
キッチン横の柱は、2階を支えており、位置を動かさない計画としました。古い柱をそのまま残したのではなく、同じ位置で新しい無垢の柱に入れ替え、見せる形にしています。
この事例は、柱を抜いて広げた事例ではありません。柱の位置という条件を踏まえて、キッチンとLDKの配置を考えています。
別の家でも同じ方法が使えるとは限りません。間取りを変える場合は、メーカー名だけで可否を決めず、図面や現況、柱・壁などの役割を確認する必要があります。資料の確認や追加の調査が必要になることもあります。
わが家では、どこを残して、どこを変えられる?
「和室をあまり使っていない」「キッチンを家族の方へ向けたい」。まだ工事内容が決まっていなくても、今の困りごとからお聞かせください。写真や図面があれば、残したい部分や希望する暮らしを共有する手がかりになります。
階段とサッシは、既存を生かす
リビングやキッチンに手をかける一方で、この家では階段をすべて造り直す方法は選んでいません。既存の階段を生かし、リフォーム用の部材を上貼りして仕上げました。
サッシは、もともとペアガラスだったものを大部分残し、必要な窓は新設しました。全面的に手を入れる工事でも、窓を一律に交換する計画にはしていません。
ただし、「ペアガラスなら交換不要」と一律に判断するものではありません。ご自宅で残すかどうかは、窓の状態や寒さなどのお困りごと、今回の工事範囲と予算を合わせて考えます。
浴室・洗面・トイレも、暮らしに合わせて見直す
浴室は1坪サイズから1.25坪サイズへ広げました。洗面台にはアイカ工業のスマートサニタリーU、トイレにはLIXILのJフィットを採用しています。
この家では、LDKの変更とともに水回りにも手を入れました。ご相談の際には、設備を取り替えるだけでよいのか、広さや周囲の収納まで見直したいのかを分けると、必要な工事を整理しやすくなります。
和室の一部を、玄関から入れる収納へ
和室の一部を使い、玄関から直接入れるシューズクロークを設けました。和室をすべてリビングへ取り込むのではなく、玄関まわりの収納にも振り分けています。壁には木毛セメント板を使いました。
玄関ポーチにも手をかけ、外観を格好よく整える
泉田がリビングやキッチンとともに重視したのが、玄関ポーチを含む外観です。外壁と屋根を塗装し、玄関まわりは形も変えました。
既存のモルタル外壁はグレーに塗装。玄関ポーチにはアカシア材を使い、室内だけでなく、外から見た家の印象も変えています。玄関ドアは、既存の枠を利用するカバー工法で改修しました。
代表・泉田が、この家で力を入れたところ
特に費用をかけたのは、リビング、グラフテクトのキッチン、そして玄関ポーチを含む外観です。外観も格好よくしたいと考えました。
今回の取材で泉田が話した内容を要約しています。
工事費2,600万円は、この家の改修条件に対応した金額です
この事例の工事費は、2,600万円(税込)です。MyDesignが買い取り、改修して再販売した際の工事費であり、土地・建物の販売価格ではありません。
同じ「戸建てを全面的に直す」という工事でも、建物の状態、残せる部分、間取り変更の範囲、設備や仕上げの選び方によって費用は変わります。この金額は、現在の工事価格や、別の家で同じ内容を実現するための一律の価格ではありません。
ご自宅の計画では、まず希望する予算感を伺い、その範囲で設備や素材、工事範囲を考えます。そのうえで、話し合いながら「ここは大切にしたい」という部分を見つけ、必要に応じて提案を調整していきます。
今の家や実家を、どこまで直すか迷っている方へ
この家では、サッシや階段を生かしながら、LDKの間取り、キッチン、水回り、玄関まわりを見直しました。ご自宅でも同じ工事が必要とは限りません。まずは、今の暮らしで困っていることと、これからも残したい家の良さを整理するところから始められます。
- 使っていない和室を、リビングとつなげたい。
- キッチンの向きや位置を変えたい。
- 設備だけでなく、家の内外の雰囲気も整えたい。
- まだ使える部分を生かし、予算をかけるところを決めたい。
写真や図面から、家の直し方を一緒に考えます
八王子・日野を中心に、今のお住まい、受け継いだ実家、中古住宅の購入前からのご相談を承っています。戸建て・マンションともに、工事内容が決まりきっていなくてもご相談いただけます。
ご用意できる写真や図面、今の困りごと、希望する予算感をお知らせください。資料がすべてそろっていなくても大丈夫です。代表の泉田が窓口となり、設計や現場監督と連携して進めます。







