「家は古いし、寒い。もう建て替えるしかないのかな」
長く住んだ実家を前に、そう迷っている方もいらっしゃると思います。
八王子市のT様邸は、昭和47年(1972年)築の木造住宅。増築を重ね、1階だけで100㎡を超える広さがありました。それでも、毎日の生活はキッチン前のダイニングに偏っていました。
今回整えたのは、家全体ではなく、ご夫婦が暮らす部分を中心とした範囲です。使えるものを残しながら、これからどこで、どう過ごしたいかを一緒に考えました。
広い家なのに、使えていない和室があった
T様邸には寒さの悩みがあり、和室も十分に使えていませんでした。猫と暮らすご家庭にとって、爪とぎで傷みやすい畳も気になるところ。床がフローリングのダイニングが、普段の生活の中心になっていたのです。

部屋を広くするだけでは、暮らしの悩みが解決するとは限りません。まず伺ったのは、そこで何をしたいかということでした。
南側の玄関から続く土間に、小さなテーブルと椅子を置いて、ご夫婦でコーヒーを飲む。和室をつなげたリビングでは、テレビとソファでくつろぐ。デスクと本棚のある場所では、勉強したり、本を読んだりする。
こうした過ごし方を整理し、家具の配置も含めて、使えていなかった場所を暮らしの中へ取り込んでいきました。


古い梁を、家の魅力として見せる
工事を進める中で現れたのが、曲がりのある立派な梁でした。新しい材料に置き換えるのではなく、この家ならではの表情を活かしたいと考えました。

ロフトは床の一部を撤去して吹き抜けをつくり、下の空間からも梁が見えるように。階段も掛け替え、黒い鉄骨階段を組み合わせました。
古い木と、モルタルの壁、黒い鉄骨。それぞれの素材を組み合わせることで、長く使われてきた家の味わいが引き立つ空間になりました。既存の木製のガラス建具も残しています。

音楽に関わるご主人の、使わなくなったギターとアンプは玄関のオブジェに。古い家の素材に、住む方の好きなものが加わることで、T様らしい住まいになりました。

全部を交換せず、暮らす部分から整える
ご予算は約1,000万円。ご希望と工事内容を照らし合わせながら、どこまで直すか、何を残すかを話し合いました。
ご主人の仕事部屋は今回の改修範囲から外し、居住部分を中心に工事。設備も一律に交換するのではなく、キッチンと洗面は残し、お風呂は交換しました。
寒さへの対策として、和室部分の床24㎡と、2階の天井35.8㎡に断熱材を施工しています。家全体を断熱改修した工事ではなく、今回整える範囲に合わせた施工です。
「必要な工事」と「こう暮らしたいという希望」は、どちらも大切です。希望を減らすことだけを目的にせず、使う場所と優先順位を整理して、予算の使い方を一緒に考えました。
費用について:2024年9月の契約書添付見積額は、
税込10,214,662円です。施工当時の改修範囲・条件に基づく金額で、現在同じ内容をこの金額で施工できるという意味ではありません。また、追加工事を含む最終精算額としては確認していません。
住みながらの工事は、生活できる場所を確保しながら
今回の工事は、住みながら進めました。工事場所を分け、生活できる空間を確保しながら、現場監督が段取りを調整しました。
工期はおおよそ3か月。音やにおいもあり、ご夫婦にとって負担のある期間だったと思います。住みながらのリフォームを検討するときは、工事内容だけでなく、使えなくなる場所や日常生活への影響も、事前に相談しておくことが大切です。
完成後は、工事が終わった安心とともに、仕上がった空間をとても喜んでいただけました。
古いから壊す、と決める前に
昭和47年の家でも、使える部分を残し、今の暮らしに合わせて整える方法がありました。ただし、同じ築年数の家でも、傷み方や構造、これまでの改修履歴は異なります。
大切なのは、築年数だけで結論を出さず、その家の状態と、これからの暮らしを一緒に確かめることです。
「実家が古くて寒い」「使っていない部屋を活かしたい」「全部直す予算はないけれど、暮らす場所を整えたい」
八王子・日野周辺で、こうしたお悩みがありましたら、MyDesign/株式会社Izumidaへご相談ください。代表の泉田が、ご希望と家の状態を伺い、残すもの・変えるもの・工事の範囲を一緒に整理します。
今の家で、どこまで直せるか。
ご希望とご予算から、一緒に考えます。
ご相談・現地調査・お見積もりは無料です。
ご相談後に、工事を依頼する義務はありません。
